
本日もこのセリフからスタートしたいと思います。「セルフトークをコントロールしてますか?」はい、セルフトークですね。
特に今日のお話のテーマに関わってくるんですけど、セルフトークって常にセルフイメージと連動していて、応援してくれる側にもなるし、ブレーキをかける側にもなるんです。使い方次第なんですね。ですから、ブレーキがかかっている部分やネガティブな部分を見つけたとしても、それがマイナスとは限りません。むしろ、それを意識に上げてみるんです。そして、悪いイメージや、嬉しい・気持ちいい・清々しい・誇らしい・心地よいといった情動記憶以外のセルフトークやセルフイメージは、どんどん捨てていきましょう。
なぜなら、過去は一切関係ないからです。あなたの未来のゴールに対して、過去は全く関係ありません。その感情をうまく引き出して、良いセルフトークや明るいセルフイメージを作っていく。失敗する心配がない、エネルギーが下がらないようなセルフトークやセルフイメージにコントロールしていくんです。その術さえ身につければ、何も怖いことはありません。それは脳と心を上手に使えている証拠です。
はい、では本日のテーマに早速移っていきたいと思います。実は1週間ほど前に似たようなテーマでお話ししましたが、本当に大切なことなので、今日は少し角度を変えてお話ししたいと思います。本日もよろしくお願いいたします。
今日のテーマは、「無意識の判断は変えられる」ということです。皆さん、無意識の判断って、意識できていない部分ですよね。例えば、何かやろうとしたときに、ついブレーキがかかって「やっぱり後回しにしようかな」と思ってしまう。そういう無意識の「後回し」がまだまだコントロールできる余地があるんです。
一番ブレーキになりやすいのは、セルフトークやセルフイメージに関わってくる部分です。先ほども言いましたが、過去は一切関係ないはずなのに、脳と心は過去の失敗や嬉しくない感情を繰り返したくないと思ってしまうんです。脳って基本的にストレスが大嫌いですから、嫌な思いを二度としたくない。だから、「これをやったらまた嫌な思いをするんじゃないか」という悪いイメージが出てきやすいんです。でも、過去は関係ないんです。
これは原始的な脳が、我々が生き延びるために「ひやっとしたことは次はやらない方がいい」と判断してきた名残なんです。でも、今の脳と心の状態や情報の状態って、危険か危険じゃないかという状況じゃないですよね。怖くないんです。それでも脳と心が怖がらせてくるのは、嫌な思いをしたくないからです。
だからこそ、過去の嫌な思い出が出てきたその瞬間が大事なんです。その時にセルフトークを変える、セルフイメージを変える。悪いセルフイメージを見て、「これは要らないな」と捨てて、逆に良いセルフトーク、良いセルフイメージって何だろう?と吟味するんです。そして、それが自分らしいと思えたら、それをイメージする。ゴールに向かおうとするときに躊躇してしまう瞬間、過去の失敗の映像が見えたら、「ストップ」と自分に言って、「これは過去と関係ない、自分らしくない」と考える。じゃあ自分らしいイメージって何だろう?と問いかけて、新しいイメージ、新しいセルフトークを作っていくんです。
それが未来のゴールに合致する最高の状態なら、それを味わう。そうやって無意識の判断を変えていきましょう。無意識に任せっきりにすると、現状維持はするかもしれませんが、それだけです。未来のゴールを鮮明に設定して、「すでになっているかのような感情」を味わい、映像を見て、アファメーションする。そして、そのアファメーション通りの自己イメージなのか、納得できるビジュアル化ができているのかを吟味するんです。それができたら、無意識に任せても大丈夫だと思います。
毎日ゴール設定をして、セルフトークやセルフイメージをマネジメントする。1日1回でもいいですから、新しい未来側の感情や映像をイメージできていれば、無意識の判断に任せてもいい。なぜなら、無意識の行動を一度自分で吟味して、未来と合致しているかどうかを冷静に、リラックスして判断しているからです。必要のないセルフイメージやセルフトークは捨てて、日々アップデートしていくんです。それは新しい知識のアップデートだけでなく、新しいセルフトークやセルフイメージもアップデートなんだと捉えてください。
それをやっていれば、無意識の判断に任せても大丈夫です。でも、ゴール設定をせず、セルフトークやセルフイメージを野放しにして無意識に任せると、望まない結果を迎えるかもしれない。例えば、試合中、自分のセルフイメージが「勝てる」と「今の試合は勝てないかもしれない」の2つあったとします。あなたはどっちを選びますか?もちろん勝ちたいですよね。顕在意識では「勝てる、勝ってる」とイメージするでしょう。でも、無意識の判断が間違っていて、「相手が強そうだからなあ」が1ミリでも入っていたら、たとえ大量得点していても、同点になったり逆転されたりすることが起きてしまうんです。
つまり、勝てる試合も勝てなくなってしまう。なぜなら、無意識の中で負けることを肯定するセルフトークやセルフイメージになってしまっているからです。それなら、今この瞬間に無意識の判断を再プログラミングするんです。「いや、絶対勝つでしょ。同じ人間で何の差があるんだ。この試合に勝つのが俺らしい」と、試合中に「Yes, I’m good」と自分に言い聞かせ、「これが俺らしい選択だ。最高の試合展開だぜ、勝って当然だぜ」と繰り返していれば、無意識が負けない状態に持っていってくれるはずです。
だから、無意識の判断は、未来の好ましいゴールを「すでにそうなっている」とビジュアライズし、セルフトークやセルフイメージに変えられる皆さんなら、無意識に任せても大丈夫。一々疑う必要はなくて、脳と心が設定したゴール通りに動いてくれます。プログラミングが書いてあるからですね。
でも、そのプログラミングって、外からの言葉や自分が受け入れてしまった言葉で変わってしまう。だから常に吟味する必要があるんです。セルフトークは1日に5万回繰り返されていると言います。それを1回1回吟味して捨てるのは現実的じゃない。でも、今までセルフトークやセルフイメージをコントロールせずに過ごしてきたなら、1回でも2回でも、10回でもやってみる。そしてそれを毎日続けると、気づくようになるんです。無意識の判断をしている最中に、「これって自分の未来やゴールに対して好ましいセルフトークかな?最高なセルフイメージかな?」と考えられるようになるんです。そうなったら、もう決まりですね。無意識のプログラミングを変えられるあなたを手に入れたも同然です。
毎日やってみましょう。必ずできるようになります。なぜなら、意識しない日々を続けてきた皆さんは、脳と心の使い方の部分では赤ちゃんと一緒なんです。でも、使い方を知って、使ってみて、使い続けると上手になる。フィジカルなトレーニングと違って、脳と心は寝ている時も起きている時も、意識できる瞬間がトレーニングになるんです。
今まで意識してこなかった無意識の判断を意識に上げて、好ましくないイメージを捨て、好ましいイメージを入れる。ゴールを自分らしく最高のものに設定して、イメージできた時に「Yes, I’m good」でプログラミングする。好ましくないイメージが出てきたら、「いや、俺らしくない。これは最高じゃない」と心に誓って、次から良いイメージに切り替える。それで無意識の判断は変えていけるんです。
ぜひ皆さんもやってみてください。私がこうやって話しているのも、皆さんに伝えるだけでなく、自分の枠でもあるんです。お話ししながら、自分の未来やセルフトーク、セルフイメージを常にイメージしてるんです。1日の24時間のうち、10分から15分、皆さんに脳と心の使い方を伝えながら、自分の状態を実況中継して、声に出して再確認してるんです。頭に浮かんだことをアファメーションとして外部化するのもいいし、言葉に出すのが苦手なら、私のよう に口に出してみる。それがセルフトークであり、セルフイメージなんです。
外部化すると見えてくることがたくさんあります。黙ってセルフトークをマネジメントするより、声に出した方が分かりやすいですよね。皆さんも外部化してみてください。そうすれば、無意識の判断を変えるヒントがたくさん見えてくると思います。
最後に伝えたい言葉があります。それは、「情動記憶がどこから来ているのかを意識しましょう」ということです。例えば、「今日試合して勝つぜ」と思った時に、「でもなあ」と感じたその記憶。その気持ちってどんな気持ちですか?嬉しい、楽しい、気持ちいい、清々しい、心地よい、誇らしい気持ちなら、負ける気はしませんよね。その逆の感情が出てきた時、それを意識に上げて捨てて、「嬉しい、楽しい、気持ちいい、清々しい、誇らしい」未来やゴールのセルフイメージに書き換えていく。そうすれば、無意識の判断があなたのゴールに向かって進んでいきます。
今日はかなり力が入ってしまいました。脳と心の使い方にはいろんな応用がありますが、今回は試合に挑むときの例になりました。次回はまた違った切り口でお話ししますので、次回のライブ配信もぜひ聞いてください。本日のライブ配信は以上といたします。本日もご視聴ありがとうございました。それでは失礼いたします。
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