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卒業式終了と同時に考えよう

執筆者の写真: 竹虎 権堂竹虎 権堂

今日はたまたま私が卒業式に参加する仕事がありまして、その時に感じたことをお話ししたいと思います。卒業式って、皆さんにとってどんな意味がありますか? 単に学校を卒業するだけでなく、自分で区切りをつけて何かを「卒業」する瞬間ってありますよね。例えば、職場を変えることも一種の卒業ですし、目標に向かって進んで、次の新たなゴールを見つけることも卒業と言えるかもしれません。

つまり、ゴールを変える、設定を変える、コンフォートゾーンを変える、セルフイメージやセルフトークを変える――これらはすべて「卒業」と呼べる瞬間です。今までの自分、過去の自分との決別を意味するのかもしれません。だから、今日卒業式を迎えた人だけでなく、これから進路を変えたい人、日々ゴールを更新し続けている人、やりたいことを追い求めている人――そういう人たちは、毎日が卒業式と言えるのかもしれませんね。

そこで、環境が変わるこのタイミングで、一旦立ち止まって考えていただきたいことを、皆さんとシェアしたいと思います。

「君が代」から感じたこと

今朝、卒業式で「君が代」を歌う機会がありました。国家斉唱の時、ふと気づいたことがあって、それを皆さんにシェアしたいと思います。歌詞の中に「さざれ石」という言葉が出てきますよね。この「さざれ石」を聞いて、私の中で過去と現在、そして未来がつながるような感覚がありました。

実は、「さざれ石」について、私には2つのエピソードがあります。一つは小学校の頃。先生から「君が代は神話に基づいていて、石は山から転がり落ちて川で丸くなり、最後には砂になるんだよ」と教わりました。当時は「大人が言うことは正しいんだな」と素直に受け入れていました。特に「誰の言葉に耳を傾けるか」なんて意識もなかったです。

ところが、ある時――たぶん福岡県の水田天満宮だったかな――神社で「さざれ石」を見たんです。そこには説明書きがあって、「さざれ石は石の結晶で、だんだん成長して大きくなるもの」と書いてありました。出雲大社でも同じようなものを見ましたね。すると、小学校の先生の説明とは全然違うんです。

歌詞では「さざれ石の巌となりて、苔のむすまで」とあって、小さな石が集まって大きな岩になり、国が繁栄することを願う内容ですよね。でも、小学校の先生は「石は砂になるんだよ、神話だから逆なんだ」と教えてたんです。

「誰の言葉に耳を傾けるか」で答えが変わる

18歳くらいになって神社でさざれ石の説明を読んだ時、「ああ、そういう意味だったのか!」と初めて歌詞の本当の意味が腑に落ちました。ここで面白いのは、小学校の頃に聞いた話と、大人になって自分で見た説明、この2つが状況によって異なる「答え」として存在していることです。

じゃあ、「誰の言葉に耳を傾けるか」が大事になってきますよね。小学校の時は先生の言うことを素直に聞いておけば、学校生活がスムーズに進みました。一方で、「いや、先生、それ違うんじゃない?」なんて言ったら授業の妨げになるだけです。実は私、子供の頃からちょっとノーマルじゃなくて、疑問を持つタイプだったんです。でも、大人って「これが正しいから従え」と押し付けてくることが多いじゃないですか。それも良かれと思ってやってるんでしょうけど。

でも、大人になって自分でさざれ石を見た時、「どっちが本当なんだろう?」って考えました。そして出した結論は、「どっちも正しいかもしれない」ということ。正しさって、何を基準にするかで変わりますよね。喧嘩しないために相手の意見を尊重するのも正しさだし、自分が違うと思っても「そういう考えもあるんだな」と受け入れるのも正しさです。

卒業式終了時に考えてほしいこと

学校の世界では、正しいか間違ってるかの二択で、次のステップに進むための「正解」を覚えることが求められます。でも、社会に出ると違いますよね。次のカテゴリーに進むためにパスしてきたことが、人生を心豊かに生きるための「正しいこと」なのか、「好ましいこと」なのか。それを自分で脳と心を使って判断するんです。

社会では、答えのないものに対して自分で答えを導き出す必要があります。その時、「自分さえ良ければいい」じゃなくて、自分と周りの人たちが尊重し合えて、ニコニコできる世界を作る答えが、私は正しい答えだと思うんです。本や誰かの言葉に固定されちゃうと、二項対立が生まれて喧嘩が始まっちゃいます。

だから、社会に出たら「唯一絶対の答え」はないんです。学校でカテゴリーを進むのが得意だった人は、つい「答えを教えて!」ってなりがちです。でも、そのスキルだけで一生を過ごすのは結構キツいですよ。

自己責任で選択し続ける人生

卒業式って、学校を卒業するだけじゃなくて、社会に出て脳と心を使って自分で決めるスタート地点でもあります。「誰かに教えてもらったから」じゃなくて、「自分が決めたことだからやるんだ」と自己責任で選ぶ。その代わり、先生や親や環境のせいにできないんです。

もし今が嫌なら、自分のやりたい方向に進むためにどうすればいいか、脳と心を使って考える。「今のところこれが正しいかな、じゃあやってみよう」と選択し続ける。それが豊かな人生につながるんです。誰かの固定された答えに頼ると、喧嘩が起きたり、孤立しちゃったりしますから。

私たちは一人で生きてるわけじゃなくて、いろんな人の助けがあって存在してる。だからこそ、多くの人を尊重しながら、自分の脳と心で答えを出していく。答えは一つじゃないし、明日も明後日も変わるかもしれない。それを受け入れるのが、卒業後の生き方かなと思います。

最後に伝えたいこと

卒業した皆さんに贈りたいのは、「教えそのものを吟味して取り入れる」ということです。正しいか間違ってるかは、時と場合によってダイナミックに変わります。ガーベージイン・ガーベージアウト――くだらない情報からはくだらない答えしか出ません。だから、自分が取り入れる情報を選んでください。教科書だけが情報じゃないですよ。素晴らしい音楽、絵画、映画、景色、心地よい匂い――五感で感じる「今の自分が素晴らしいと思うもの」をどんどん取り入れてください。

そして、過去なんて関係なく、未来に向かって「今自分がやりたいこと」をやってみてください。そうすれば、豊かな人生が待ってるはずです。私もこうやって毎日ライブ配信で皆さんと繋がれて、豊かな人生を歩んでいます。

 
 
 

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